近江家庭教師会 久西です。
6月23日(土)に長浜市(旧びわ町)のびわ町高齢福祉会館にて開催された、NPO法人D.liveの代表である田中さんの「よくわかる不登校講座」に参加してまいりました。
講演された田中さん自身も学生時代不登校を経験されたようで、それがきっかけでこうした活動を始められたそうです。
家庭教師というお仕事をさせていただいていますと、やはり不登校生さんやその親御さんとの関わり合う回数も多くなります。現在指導している不登校の生徒たちやそのご家族のため、更には今後不登校についての相談をいただいた時に、勉強を教えるという部分以外でもお力になることが出来ればと思い、今回講演を聞かせていただきました。
たくさんためになるお話を聞かせていただいた中でも、なるほどと思ったのが、
「不登校生は学校へ行きたいけど行けない」「行く・行かない・行ける・行けない」そこにパワーを使ってしまうことで他のことが手に付かない「自我消耗」している。
というお話しでした。
そして、ここでまず大事になるのが「学校に行かなくても良い」ということを本人が受け入れること。これを受け入れることで「自我消耗」もなくなり、色々なことに取り組めるパワーがたまってくるとのことでした。
他にも
・不登校は誰の責任でもなく、事故のようなもの。親が責任を感じる必要はほとんどのケースではない。
・もし暴言を吐くようであれば「理解されていない」と思っている。まず聞いてあげること(傾聴)が必要。
・相手に話して欲しいなら、こちらも「自己開示」して話をする必要がある。
など、その他にもたくさんの内容を、非常にわかりやすく説明いただきました。
講演には私を含め、教育関係の方々もたくさん参加されていました。講演終了後には参加者で座談会を行ったのですが、そこでも様々な意見が飛び交い非常に勉強になりました。学校の先生は「職業柄、学校へ来なくて良いとは言えないし、どんな形であってもやっぱり来て欲しい」と。これも当然の考えだと思います。私自身も、講演を聴いてすごく納得できたのと同時に「勉強の必要性」と「勉強させることの負担」との葛藤を覚えたのも事実です。
私たちに出来ることは何か。
講演の中で「不登校生も勉強は必要だと思っている」というお話しがありました。私も不登校生のご家庭と相談している中で、それはとても感じる部分です。だけど「不登校生には物理的に勉強するためのパワーがない」「勉強がやりたい時期、出来るようになる時期が必ず来る」と言うことが理解できたことは、私にとっても大きなひとつの「解決」でした。
今回の講演を聴いて、「勉強を教える」ということ以外の部分でも、もっと生徒をフォローしてあげられるのでないかと感じました。生徒だけでなく苦しんでいる親御さんのお力にもなれるのではないかと。
「不登校生でも全く心配いりませんよ」
そんな風に自信を持って言えるよう、そして不登校生だけでなくご家族のお力になれるよう、教師陣と共に今後も努力してまいりたいと思います。
NPO法人D.liveのHP
※今回講演を聴かせていただいたD.liveさんのHPです。
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